子宮頸がんワクチンの必要性を訴えてきた村中璃子氏がジョン・マドックス賞を受賞

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正直、マドックス賞なんてこれで初めて知ったのだけども、子宮頸がんワクチンの必要性を訴えてきた村中璃子氏のジョン・マドックス賞を受賞した。
ジョン・マドックス賞とは、「公共の利益に関わる問題について健全な科学とエビデンスを広めるために、障害や敵意にさらされながらも貢献した個人に与えられる国際的な賞」となっている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%89%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E8%B3%9E

子宮頸がんワクチンとは、子宮頸がんや尖圭コンジローマなどの発症に関連するヒトパピローマウィルスの持続感染を予防するワクチンとなる。
日本では、以前は定期接種としていたが、その後接種の後に原因不明の体中の痛みを訴える事例が報告され、積極的な接種をやめるよう呼びかけが出された。
結果として、以前は7割あった接種率は数%に激減したという。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%88%E3%83%91%E3%83%94%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3

今回ジョン・マドックス賞を受賞した村中璃子氏は、体の痛みなどの様々な症状は心因性のもので子宮頸がんワクチンとの因果関係はないと訴えてきた。
日本のマスメディアは、被害者がばかりを大きく取り上げ、因果関係がないとする見解はほとんど報道されなかった。
確かに、世間のニュースをテレビからしか受けて取っていないようであれば、子宮頸がんワクチンは危険と誘導されてもおかしくはないだろう。
村中璃子氏は逆風の中で子宮頸がんワクチンの安全性を訴え、今回の受賞となった。
村中璃子氏のWEDGEの連載はコチラです。
http://wedge.ismedia.jp/search?fulltext=%E6%9D%91%E4%B8%AD%E7%92%83%E5%AD%90&page=2

上記の連載などを見て、子宮頸がんワクチンは安全だから受けるべし、なんて私はいわない。
マスメディアやジャーナリスト、医者の仕事は正確な情報、エビデンスを示すことであり、そこから先は本人の判断に委ねられるべきであると考えているからだ。
その点、被害者の側だけを大きく取り上げた日本のマスメディアは失格であろう。

 

今回子宮頸がんワクチンの薬害とされた体中の痛みやけいれん(HANS:ハンス、子宮頸がんワクチン関連神経免疫異常症候群)の原因と特定するのは非常に困難であるように思える。
症状が多岐に渡り、子宮頸がんワクチンの中の何の成分が原因となっているか(またはなっていないか)が分からない。
結果的に、HANSの原因を子宮頸がんワクチンと特定することもできないし、また、そうではないと否定することもできないのが現状であると思っている。
原因の特定というよりも、症例を積み重ねることで(子宮頸がんワクチンではない別の要因)違うと否定した形であるから、特定は難しいとわかってはいても、個人的には煮え切らないなあという印象だ。

 

それでも一番救われなければならないのは、薬害だと担ぎ出された被害者の方々である。
症状の原因が子宮頸がんワクチンだとされれば真の原因の特定が遅れ、治療がなされないことになりかねないからだ。
被害者の方々の救済と、ヒトパピローマウィルスに伴う病気の根絶を願う。

 

村中璃子氏の本は2018年2月に発売とのことです。

 

 

●ワクチンの有効性

インフルエンザワクチンのように型が合わなければ効かないものもあるけども、風疹やポリオのようにワクチンによって激減した病気は多い。
その結果を見ても、ワクチンの有効性は疑いようもない。
先進国からは根絶されても、ワクチン接種を受けることのできない貧しい地域では、それらの病気に苦しむ人は多い。
ワクチンは自分が病気にならないためでだけでなく、感染を広げないためにも有効だというのは、そういわれればそうよねと思った。
子宮頸がんワクチンの薬害問題とは少し違うけども、12月号のナショナルジオグラフィックでは、貧しい地域にワクチンを届けようとする人たちのことが書かれていたので合わせて紹介したいと思います。
少しでも病気で苦しむ人たちが助かることを願って。

 

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