漆のダ・ヴィンチ 柴田是真

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まるで本物のようなカブトムシだ、テレビ通じてそう思った。

極上美の饗宴では漆のダ・ヴィンチと称された柴田是真(しばたぜしん)を取り上げていた。
HPにはカブトムシの画像は載っていないが、急須の柄にコオロギが止まった絵が書かれているこのお盆もスゴイものである。
コオロギが書かれたと書いたが、実はこれは彫ったものである。
目や羽の付け根など、ところどころ見えている茶色い部分は、木の地肌が見えている部分だ。
どこをどの程度彫る勘案具合など、非常に計算されたものだと思う。
そしてモチーフにしても新しい技術に対するスタンスが非常にユニークだ。
しかし、漆をこのように彫るのは非常に難しいのだという。

是真は1890年に帝室技芸員、今の人間国宝に任命されるが、画家そして蒔絵の二つの分野で認められている。
二つの分野で認められた人は、後にも先にも是真一人だという。

自分もこうありたいと思い取り上げた次第。

話は変わるが、自分も漆塗りの器を一つ持っている。
以前能登半島を旅した際に輪島で買ったものだ。
とても薄く軽いものなのに、木は熱伝導率が低いので熱いものを注いでも器の外までは伝わらない。
持ってもほんのり温かいだけだ。
また、漆器は扱いが難しいと思われがちだが、そんなことはない。
落としても割れないので陶器のものよりも扱いやすいくらいだ。
ただ、電子レンジに入れないなど、元は木なのでそれに準じた使用をすれば全く問題はない。
http://wajimayazenni.co.jp/%e8%bc%aa%e5%b3%b6%e5%b1%8b%e5%96%84%e4%bb%81%e3%81%ae%e8%80%83%e3%81%88%e3%82%8b%e3%81%86%e3%82%8b%e3%81%97/%e6%bc%86%e5%99%a8%e3%81%ae%e5%8f%96%e3%82%8a%e6%89%b1%e3%81%84/

自分はまだ使い始めて1年ちょっととなる。
漆塗りではまだまだ若い。
使っているうちに艶が出てくるのだという。
http://wajimayazenni.co.jp/%e8%bc%aa%e5%b3%b6%e5%b1%8b%e5%96%84%e4%bb%81%e3%81%ae%e8%80%83%e3%81%88%e3%82%8b%e3%81%86%e3%82%8b%e3%81%97/%e6%bc%86%e3%81%af%e3%80%8c%e7%94%9f%e6%b4%bb%e8%8a%b8%e8%a1%93%e3%80%8d/

漆器は大量生産大量消費の対極をいっている。
大量生産結構、でも大量消費はいただけない。
大量生産したものが大量に消費されるということは、作ったものがすぐ壊れてしまう、もしくは古くなってしまうということだ。
漆器は確かに高い。
おいそれと買えるものではない。
でも、安いものでも買ってすぐに壊れてまた買うのであれば、それって一つの高いものをずっと使い続けることとあんまり変わらないのではないだろうか。
結局は人の好き好きなのだろうけども、自分は一つのものを長く使うことに魅力を感じる。
そこに美を感じる。
きっとこの漆塗りのカップは自分より長生きすることだろう。

輪島塗り

底と上部のふちの部分だけが朱に塗ってあるのかと思ったら、下地に朱があり、その上に黒を塗ってあることに最近気がついた。真っ黒なものよりは華があると思って選んだ。なので深く艶やかな黒ではなく、若干赤みを帯びた不思議な色となっている。余談だが、最近こういう手抜き写真が許せなくなってきた。良い兆候だ。Canon EOS 7D,EF 100mm F2.8Lマクロ IS USM,f/4.0 1/160秒

漆は英語でJAPAN(ジャパン)という。
それは誇るべきものではないだろうか。

なぜ、日本はジャパンと呼ばれたか―漆の美学と日本のかたち
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