「天狗にさらわれた少年」という本がある。
江戸時代の文政年間。
天狗にさらわれた少年が現れる。
国学者の平田篤胤(ひらたあつたね)がそれに興味を示し、天狗の世界について聞くというもの。
少年の名は寅吉といい、7歳の頃に天狗に連れさらわれ、以来天狗の住む仙境とこちらの世界を何度も行き来したという。
仙境での修行や生活の様子や妖怪の話、宇宙に連れて行ってもらった話など、身近なことから突拍子もない話まで色々とぶっ飛んでいる。
当時からすれば不思議だったであろうことや、現代から見てもそれはおかしいだろうと思うことなど様々ではある。
この本の本質はそういうことではないのだろう。
篤胤もそれは間違いだとか指摘することもなく、ただただ少年の話を聞いている。
きっとスゴク楽しかったのだろうという様子が伝わってくる。
だからこそ、少年も包み隠さず教えたのだろうと思われる。
それは現代でも一緒で、楽しそうに聞いてくれる人にはこちらも誠実に対応したくなるし、何より楽しい。
この本を教えてもらい、私も楽しかったです。
今回愛宕山に来たのは他でもない。
少年に天狗に連れて来られて修行したのが、この辺りだという。
文中には常陸国の岩間山とあるので、検索すると真っ先に出てくる京都のものではないだろう。
茨城県に岩間という地名はあっても岩間山はない。
注釈として、「茨城県笠間市に位置する愛宕山のこと」とあるので、ここで間違いないだろう。
寅吉も「筑波山より北方へ4里ばかり傍らにあって、峰には愛宕宮がある」といっている。
実際には北東に10kmくらいなので、概ね間違ってはいないか。
そして、岩間には13天狗がいるという。
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公共放送のスピーカーにも天狗推し。
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下には落ちた紅葉の葉が積もっている。
まだ葉がついてる木もあるけども、さすがに晩秋の様相だ。
てか、もう12月も半ばですよ!
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愛宕神社入口の鳥居。
鳥居から先が暗くなっていて、なんとなく異世界感がある。
ここにも悪態まつりののぼり旗www
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絵柄が微笑ましい、餅つき道祖神。
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常夜灯がデカい!
鳥居よりもデカい!
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今はもうそんなことはないだろうけども、女人禁制の石碑。
ここは修験の地。
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石段を登って行くとガラリと雰囲気が変わる。
何かあり気な雰囲気むんむんだ。
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絞り:F1.8 シャッタースピード:1/80秒 ISO感度:100 焦点距離:35mm
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愛宕神社の本殿。
天狗のお面も奉納されており、繋がりを感じさせる。
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お社の下が休憩スペースになっていて、そこからの眺めが素晴らしい。
夜景はここに撮りにくれば良かったか。
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愛宕神社の社殿の裏側、急な石段を登った先に飯綱神社(いいづなじんじゃ)はある。
手力雄命を祀る。
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飯綱神社の裏手にある六角殿。
ここが飯綱神社の本尊になるらしい。
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六角殿を囲むようにある、十三天狗の祠。
中を除くと薄っすらと彫刻らしきものがあるように見える。
十三天狗の首領「杉山僧正(そうしょう)」が寅吉の師匠であるという。
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この盛り上がった岩盤スゲーなと思っていると、パワースポットであるという。
パワーをビンビン感じました!
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今日(この記事をアップした12月15日)は十三天狗も罵詈雑言を浴びせられるのだろうか。
それにしても、お供えをして回る天狗に罵詈雑言を浴びせてお供え物を奪い取るって、天狗からしてみれば理不尽極まりない話だwww
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絞り:F8 シャッタースピード:1/160秒 ISO感度:1000 焦点距離:85mm
一通り散策を終えて休憩所へ戻って来た。
朝の冷涼な空気と神社特有の神聖さが相まって、ここはとても気持ちが良い。
お日様を浴びながら、たぶん30分位はボーっとしていた。
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ガタンゴトンと電車の音が聞こえてきたので見てみると、遠くに走っているのが見えた。
恐らく常磐線だろう。
写真の中央辺りに電車が写っているのですが、分からないですよねwww
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休憩所でボケーっとしていると、社殿が開いた。
神社の下の駐車場から難台山方面へのハイキングコースを行くと天狗の修行場とされるところがあるそうだけども、往復4時間とあったのでそちらはやめた。
登山の準備はしていないので、だいじょうぶだろうで行くと遭難の危険がある。
低山とはいえ冬なので、低体温症には簡単になってしまうだろう。
まあ、十三天狗の祠とかを訪ねられただけで良しとしよう。
なにより、愛宕神社は気持ちが良かった。
スマホにて撮影。
帰ってきてから駐車場の所にあるカフェでの豚汁とコーヒーが、冷えた体に染みること染みること。
わざわざ寒さを味わってから温かいものを食べる。
これもひとつのマッチポンプか。