キットタケナガ先生の「メコンを渡る風」

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メコンを渡る風

キットタケナガ先生の写真展「メコンを渡る風」を見るために富士フォトギャラリー調布へ出かけた。
ラオスで漉かれた紙を使ってプリントした意欲作である。
紙をラオスまで取りに行くところから実際のプリント作業まで、とにかく紙の質が悪いので大変苦労されたそうだ。
紙の質が悪いと書いたが、今回はそれを狙ってのものとなる。
今の世の中質の良い紙はいくらでもあるが、悪いものはわざわざラオスまで取りいかなければならないわけだ。
私も、写真を絵のような質感にしたくて和紙等に印刷してみたことがあるのだけども、思った以上に写真っぽくなり(紙の質感は出て良い風合いにはなるのだけども)、ちょっと思ってるのと違うなあと考えていたので、今回の写真展は非常に興味があったのだ。



紙の質の悪さはひと目で分かる。
シワが寄っていたり、厚さや繊維の状態がバラバラだったりと、お世辞にも良いとはいえない。
しかし、紙の縁を手でちぎったような感じにしてあることも相まって、とても良い雰囲気となっている。
写真自体とても力強いものなので、なんともいえないパワーを感じた。
村人総出で収穫をしている写真は、日本の秋の稲の収穫時に立ち込める匂いがただよって来そうだ。
パクセの朝霧の写真は、にじみの感じとかがまるで水墨画だ。
紙の色なのか質感なのかは分からないが、この紙に合った写真だと、普通の写真用紙に印刷した以上のインパクトがあるのだなと思った。
私のやりたかったのはまさにコレである。
答えはラオスにあったようだ。



15年ほど前、ラオスはIMF(国際通貨基金)の3大最貧国に位置づけられていたという。
現在は経済発展目覚ましいそうだが、それでも恩恵を預かっているのは都会部だけだろう。
田舎に行けば、学校に行くこともままならないということも未だにあるようだ。
文房具もまともに買えないとか、村のワット(お寺)の修繕費を奨学金に当てて優秀な子供を進学させたなんて話を聞くと、私もなにかできることはないのかと思わされる。
というわけで、売上金は寄付するというので作品を一点買わせていただいた。
もちろんそういう話がなくても、とても惹かれた作品だ(上記の水墨画みたいな写真ね)。
自分でも目指す質感ではあるので、本歌取りという意味もある(ラオスまで行かないとだめかなwww)
そういう意味で、今回とても刺激を受けた写真展だった。
メコンを渡る風
パンフレットと絵葉書。
絵葉書はその使用上の理由から縁を真っ直ぐに切ってあるけども、展示作品は手でちぎったような風合いがとても良かった。



写真展は21日(金)まで、27日(火)午後3時まで、富士フォトギャラリー調布にて開催中です。
http://www.fujifilm.co.jp/photogallery/

ところで、キット先生の写真を見た後で、お隣で開催しているフォトクラブF5.6さんの写真展に行ったら、あまりの素晴らしい質感に目がチカチカした。
素晴らしい一瞬を切り取ったいい写真なので、こちらも合わせてどうぞ。
目をチカチカさせて下さいwwww

つつじヶ丘駅
京王線つつじヶ丘駅。
駅に付いたら線路に夕日が当たってとてもきれいだった。

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