ニコンのフォトコンテストであるニッコールフォトコンテストが何やら炎上中だという。
同日、デジカメ Watchの公式X(旧Twitter)にグランプリを取った写真が載せられると、祝福の声とともに批判の声も多く集まる結果に。
青い小鳥が羽ばたく瞬間の写真ですが、「頭の部分、おかしくない?」「フォトコンテストじゃなくてピクチャーコンテストだなこりゃ」「フォトコンテストじゃなくてレタッチコンテストに名前変えたら炎上しないと思うんだが?」「これがトップ取るようなら審査員全員何考えてんの?」と、厳しい声が寄せられています。
鳥の頭の部分が合成でつぶれていたり、おそらく翼も合成で不自然になっていたり、処理の“甘さ”が目立つため、応募作品1万2139点の中で最高賞であるグランプリを取る作品にふさわしいのか、という疑問があるようです。
All Aboutニュースより。
個人的にはよくこんなの撮れたなーと思う。
元画像を見ていないから分からないけども、ルリビタキのような極めて小さい鳥をこれだけの解像度で撮るには、トリミングをするにしてもある程度の大きさが必要だろう。
バズーカのようで望遠レンズで粘ったのだろう。
それは驚嘆に値する。
私にはできない。
規定には、生成AIはダメ、加工前のオリジナルデータを提出しろとあり、
HPの質問のところに、
深度合成等の合成について、「同じ場所、同じレンズ、同じ構図で撮影した画像を合成した写真」はOKとある、
また、「作品を仕上げるために、部分的に又は全体的に明るさや色味の調整をすることは、画像加工にはあたりません。存在していたものを消したり、無かったものを付け加えたりという編集が画像加工にあたります。」
とある。
U-18部門の規定がどうなっているか分からないけども、少なくとも上記の規定を満たし、オリジナルデータも提出しているのであれば後は審査員の判断が全てであろうから、文句を言われる筋合いはない。
疑義があるのであれば応募しなければ良いだけの話だ。
そもそも審査員の判断が全てであり、絶対的な基準なんてないのだから。
批判の中にあったAI臭いというのはある意味で危険だ。
仮にAIで作成してもAI臭くなければ(うまく処理されていれば)OKとなってしまうからだ。
コンテストに限ればオリジナルデータの提出で弾かれるのであろうけども、限りなく本物に近いものもAIで作れてしまう昨今、原盤でも見破れず自己申告頼りとなればコンテストの存続も危ぶまれることだろう。
というより、優れた写真とはなんぞやという、そもそも論からして考え直さなければならないのかもしれない。
そんなことを考えていると、恐らくこの件で飛び火したのだろう。
最優秀賞取り消しのニュース。
なんだかなあ・・・。
コンテストの入賞なんておまけだ。
まだ人が寝静まっている時間にえいやと起き出して撮影に向かう。
仮に良い写真が撮れなくても、それができただけで十分だ。
それができた自分を誉めよ。
自分で自分を誉められれば世間の賛辞なんていらない。
本当に自分に自信があれば、それだけで十分。
と、そんな話がイリヤッドには載っております。




