全日本写真連盟長南支部として、毎月一回例会を開き、その際一人2枚提出し、先生から講評して頂いている。
作品は郵送するので、講評は一月遅れとなる。
今回、手ブレについて言及されていた。
曰く、手ブレしてしまえば作品の価値がゼロである、と。
●手ブレを防ぐ1/焦点距離のシャッタスピード
手ブレを手っ取り早く防ぐ方法としては、シャッタスピードを早くすることである。
先生は1/250秒以上、重いレンズを付ける場合は1/500秒以上と仰っていた。
手っ取り早く説明するにはそれでいいと思う。
ただ、私は一般的にいわれている、1/焦点距離のシャッタスピードを目安としている。
焦点距離200mmであれば1/200秒、20mmならば1/20秒といった具合だ(APS-Cの場合は、焦点距離に1.6を掛けた値となる)。
最近のレンズ(もしくボディ)には手ブレ補正がついているので、それを勘案すると、手ブレ補正3段分であれば1/8に、4段分であれば1/16にすれば良い。
1/焦点距離が1/200秒の場合、3段分なら(200÷8=25秒)、4段分なら(200÷16=12.5秒)を確保しておけばいい。
ただし、レンズのスペックに絞り4段分の手ブレ補正とあっても、実際は3.5段分だったりして表記に満たないものもあるようなので、やはり若干の余裕は持っておいた方がよろしい。
最近のカメラには、手ブレ補正を考慮してシャッタスピードを持ってきてくれるものもある。
また、最近のカメラは押し並べて高画素数となっているので、手ブレにはシビアであるから注意が必要だ。
そういう良いカメラをお使いの方は、1/250秒とか1/500秒とか、割り切ってしまった方がいいのかもしれない。
そこは適宜判断を。
私はどうにも古い人間のようなので、ISO感度をガンガンにあげてシャッタスピードを確保することに抵抗がある。
もちろん私の持っているものはあまり高感度に強くないというのもあるけども、いかに高いカメラであってISO感度を上げれば程度の差こそあれ、ノイズは乗ってくる。
なので将来高感度に強いカメラを手にしても、ISO感度はできるだけ上げずに撮っているかもしれない。
写真は2枚とも、焦点距離320mm シャッタースピード1/10秒
このレンズの手ブレ補正は4段分なので、1/焦点距離を下回っている。
もちろんわざと。
そういう場合でも、連射する、何かにカメラを押し付けるなどで手ブレを防ぐことはできる。