吹田って書いて「すいた」って読むのおかしくね?吹くと吸うで逆じゃね?

6月18日、大阪北部を震度6弱の地震が襲った。
緊急会見の折に菅官房長官が、枚方市を「まいかたし」と誤読した(本当は「ひらかたし」)
私も、ほいと枚方市と書かれた紙を渡されたら絶対に「まいかたし」と読むだろう。
だから誤読を責める気はないのだけども、菅官房長官は一般人ではないので擁護もしない。

 

それつながりで、吹田市と書いて「すいたし」とニュースで報じられる度に違和感を抱いていた。
なんで「すいた」?逆じゃね?と。
そんなことをツイッターで書いたら、吹奏楽(すいそうがく)っていいますよねとツッコミをいただいた。
いわれてみればそうである。
続けて、なんで「すいそうがく」っていうんですかね?とも。
というわけで調べてみた。

 

吹:訓読み=ふ(く)、音読み=スイ
「欠」は大きく口を開けている人の象形に「口」を組合せて大きく口を開けて息を吹くことを表す。

 

吸:訓読み=す(う)、音読み=キュウ
息や液体などをすいこむ。,すいつく。

 

吹という字も吸という字も同じように「スイ」と読むが(吸の方は「す」であり、「う」とか「い」は送り仮名)、吹の方は音読みであり、吸の方は訓読みである。
音読みは昔の中国の発音を元にした読み方であり、訓読みは漢字の意味を表す。
↓進研ゼミ小学講座www 小学生まで戻って勉強しませう。

 

つまり、吹はスイとは読んでも吸(い)の意味ではないということだ。
音読みと訓読みと違えど、なんで真逆の意味の言葉に同じような読みを与えるかな。
ホント、平仮名と片仮名だけじゃ日本語って成立しないなと思った次第。
日本語って難しい。

 

 

余談だけども、先のツイッターを考えている時に、山梨に笛吹市(ふえふきし)ってあるけども、これが笛吹市「ふえすいし」じゃなくてよかったねと思った。
もちろん読みが変わっても「すい」は吸ではなく吹の意味ではあるけども、「ふえすいし」から連想する漢字は「笛吸市」もしくは「笛吸師」ではないだろうか。
スゲー変態ちっくだなとwwww
余談でした。

 

余談ついでに、雅楽で使う笙(しょう)という楽器がある。
ふいぃぃぃぃーー、と、電子音のようなちょっと変わった音を奏でる楽器で、東儀秀樹さんの音楽では旋律ではなく伴奏によく使われてる。
これは吹いても吸っても同じ音が出るという。
吹奏楽の「すい」はこれを意味しているのかな?と思ったけど、違ったのは上に書いた通りだ。
演奏前後に炭火で炙って(最近では電熱線のようだ)乾かしておかないとちゃんと音が出ないという面倒な楽器である。
てか、普通に売ってるのね。
入門セットで11万円とはいいお値段だけども、数は出ないだろうからなあ。


 

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