十三夜(後の月)は、旧暦9月13日の月を眺める日本独自の風習です。
2021年は10月18日がその日にあたります。
諸説ありますが、旧暦8月15日の「中秋の名月」を眺める風習(十五夜)は中国から伝わったもので、日本では台風の時期に重なることが多いため、秋晴れとなることが多い旧暦9月に2回目のお月見を設定したものとされています。
里芋を供えることから「芋名月」と呼ばれる十五夜に対し、十三夜ではこの時季に収穫される栗や枝豆を供えることから、「栗名月」や「豆名月」とも呼ばれています。
仙台天文台のホームページより。
といいつつ、下の写真は3日前の写真なので全然関係ないのだけどもwww
先日、雲と月を撮って画像ソフトでイジった写真を上げた。
もっときれいに撮れないかなと思っていたのだけども、1枚撮りでは不可能という結論に至った。
厳密には不可能ではないのだけども、月に薄くもなく厚くもなく(薄すぎると減光が弱く、厚すぎると真っ黒になってしまう)、良い感じで雲がかかっていないとダメなので、撮れるシチュエーションはかなり限られてしまう。
というわけで、諦めました。
で、取った方法は・・・合成です。
露出をずらして3枚撮影し、合成する、いわゆるHDR(ハイダイナミックレンジ)合成というもの。
露出をずらして撮影するブラケット撮影したものを合成してしまおうという寸法だ。
成果はこちら。
絞り:F8 シャッタースピード:1/30秒 ISO感度:1600 焦点距離:600mm
上記を中央とし、±3EV(シャッタスピード換算で8倍と1/8)の計3枚を合成したもの。
ちゃんと月の模様と雲の様子が撮影できた。
人間の目のダイナミックレンジ(一度に見える明暗差)は20EVとされる。
対し現在のデジカメは、ダイナミックレンジが広いとされるものでも15EVに留まる。
それだけでも差はあるものの、人間の目が優れているのは露出調整機能である。
明暗差を随時捉えて脳と連携し、それこそHDR合成を随時行っているのだという。
というわけでもう一枚。
絞り:F6.3 シャッタースピード:1/30秒 ISO感度:1600 焦点距離:600mm
これは下の3枚を合成したもの。
絞り:F6.3 シャッタースピード:1/30秒 ISO感度:1600 焦点距離:309mm
絞り:F6.3 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:1600 焦点距離:309mm
絞り:F6.3 シャッタースピード:1/4秒 ISO感度:1600 焦点距離:309mm
月の右上端の星は木星。
ちょっと見にくいけども、よく見ると衛星が3つ見える。
というわけで、撮りたい写真に近づけたかな。
追記
ソフトでコントラストやシャドーをイジるのはダメなのか?というコメントがありましたので、一枚撮りのものを調整しました。
絞り:F6.3 シャッタースピード:1/30秒 ISO感度:1600 焦点距離:309mm
このサイズに縮小すればHDR合成したものに近く見えるけども、雲のディテールが潰れていたり、ノイズが酷くなってしまいました。
なので、やっぱりこれくらいの明暗差のものはHDR合成の方が良いという結論になりました。
逆にいえば、ブログサイズの画像であれば問題なしとも考えられるかもしれません・・・。