先日のクローズアップ現代では、若者の聖地巡礼を取り上げた。
まさかクローズアップ現代で、「たまゆら」とか「true tears」とか「花咲くいろは」とか、実名を上げて紹介するとは思わなかった。
私としてはちょっと違うことを考えながら見ていたのだが・・・。
とりあえず、去年の9月に行った、あの花(あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない)の聖地、秩父へ行った時の模様をどうぞ。
一回上げたけど消えちゃったので。
秩父の街はあの花一色と言っても過言ではなかった。
たまたま行った日があの花フェスというイベントをやる日だったので、それもあったのかもしれない。
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●クローズアップ現代を見ながら考えていたこと
クローズアップ現代を見ながら考えていたのは、なぜ自分は聖地に行くのは好きなのに、どこそこで使われたシーンと同じ所を撮ることには興味が向かないのか、ということだ。
他の人が行ったブログを見るのはけっこう好きなのだけれど、自分が撮ろうという気には一向にならない。
そこで得た結論は、アニメで使われた背景と同じ所を写真に撮っても絵にならない、ということだ。
もちろん絵になる場合もある。
しかし、ほとんどのシーンにおいて背景はあくまで背景であって、それがメインではない。
逆に背景が突出してしまってもまたマズイのだから、アニメという表現においてはこれが正解なのだと思う。
●美味しんぼとアニメ
以前美味しんぼにこんな話があった。
ハンバーガー屋をやりたいといって海原雄山率いる美食倶楽部をやめた者がいた。
ハンバーガーに使うには贅沢過ぎるほど良質な肉や野菜を使ってハンバーガーを作ったが、店は閑古鳥が鳴いてしまう。
その理由を説明するために、山岡は寿司を食べようと提案する。
寿司のネタは大トロ。
しかし、シャリやネタの質を変えて、確か4種用意した。
ネタもシャリも極上のものはスゴク美味い。
シャリとネタがそこそこのものはそこそこ美味い。
ネタはそこそこ、シャリが極上のものは、シャリが勝ってしまいネタの味が分からない。
ネタが極上、シャリはそこそこのものは、大トロの油が勝ちすぎてしまい食べられたものではなかった。
ハンバーガーの結論としては、肉や野菜に良いものを使うのであればバンズもそうしなければならなかったというものだ。
アニメにも同じことが言えよう。
クローズアップ現代では今放送している、鴨川が舞台の輪廻のラグランジェも取り上げてられており、聖地巡礼の若者を呼びこもうとする自治体の活動も紹介されていた。
さぞ若者が来てくれるだろうと思いきや、実際は「あざとい」とか、「ヲタなめんな」などのコメントもあったという。
実際自分もちょっとあざといと感じた。
自分も千葉県生まれなので鴨川には頑張って欲しかったのだけれど、ちょっと空振ったかなあという印象だ。
結局これは背景となるべき舞台を全面に押し出してしまった結果だと思う。
これをやりたければ、そうするに足る必然性を用意するしかない。
もしくは、そんなの関係ないくらいぶっちぎりに面白いものでなければならない。
そうすればバランスがとれる。
●背景に見る蟲師の特異性
そのように考えてみると、蟲師の特異性、異質性が見えてくる。
もし自分が蟲師の聖地巡礼へ行ったのなら(不可能だけれど)、たぶんアニメで使われた背景をそのまま撮るだろう。
なぜなら、蟲師の背景はそのままでも絵になるのだ。
それだけ背景が立っているにも関わらず、ストーリーも人物もそこに埋没してはいない。
それは非常に高い所でバランスが取れているからに他ならない。
それは写真を撮るようになって分かったことである。
自分が蟲師を勧める理由はそこにある。
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クローズアップ現代のおかげで、聖地に行くのは好きでも、使われたシーンを探して写真に撮る気にならない理由が分かりました! http://t.co/Y9819ci5 #アニメ
「蟲師 聖地巡礼」って、蟲師に聖地ってあるのか?? http://t.co/Y97WBChb #蟲師 #聖地