ラオスの紙で感じるメコンの風

  そのうち書くべと思っていてやっていなかった、ラオスの紙を使って印刷された写真である。 キット先生曰く品質は悪いwww が、その悪い品質を生かしたかったという。 製法自体は日本の和紙と変わらないようだが、品質の悪さはひと目で分かる。 目は荒くて不均一だし、厚みも一定していない。 しかしそれが、得も言われぬ味を醸し出している。 でも、その風合いを生かすにはそれ相応の苦労を強いられたとのこと。 まず紙の縁が直線ではないからプリンターが曲がっていると認識して吸い込んでくれない。 厚さが均一でないので、プリンターのヘッドが引っかかる。 もともとインクジェット用の紙ではないので滲み過ぎる等々、紙を仕入れるところから(もちろんラオスまで出かけなければならない)印刷まで、相当の苦労の結果としてここにあるわけだ。 ラオス紙 パクセの朝霧。 ボーラベン高原から流れてくるセドン川のおかげで、ごくまれに朝霧が出るという。 まるで水墨画のような雰囲気がたまらない。 ラオス紙 インクが乗っているところと乗っていないところの境目。 紙の質感がわかると思う。 縦に入っている筋は、印刷の品質を落としたため(設定を速さ優先にした為)。 品質を良くすると(インクの吐出量を増や)滲んでしまう為。 今回の私の寄付によってwww ラオスもいずれは発展していくことだろう。 そうなった時に、この紙すきの技術(紙すき自体も)がどうなっていくだろうか。 それは誰にも分からないが、いい形で残っていくことを望みたい。

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