![メコンを渡る風](http://blacklizard3.sakura.ne.jp/wp/wp-content/uploads/2016/12/BO5A4207.jpg)
紙の質の悪さはひと目で分かる。 シワが寄っていたり、厚さや繊維の状態がバラバラだったりと、お世辞にも良いとはいえない。 しかし、紙の縁を手でちぎったような感じにしてあることも相まって、とても良い雰囲気となっている。 写真自体とても力強いものなので、なんともいえないパワーを感じた。 村人総出で収穫をしている写真は、日本の秋の稲の収穫時に立ち込める匂いがただよって来そうだ。 パクセの朝霧の写真は、にじみの感じとかがまるで水墨画だ。 紙の色なのか質感なのかは分からないが、この紙に合った写真だと、普通の写真用紙に印刷した以上のインパクトがあるのだなと思った。 私のやりたかったのはまさにコレである。 答えはラオスにあったようだ。
15年ほど前、ラオスはIMF(国際通貨基金)の3大最貧国に位置づけられていたという。 現在は経済発展目覚ましいそうだが、それでも恩恵を預かっているのは都会部だけだろう。 田舎に行けば、学校に行くこともままならないということも未だにあるようだ。 文房具もまともに買えないとか、村のワット(お寺)の修繕費を奨学金に当てて優秀な子供を進学させたなんて話を聞くと、私もなにかできることはないのかと思わされる。 というわけで、売上金は寄付するというので作品を一点買わせていただいた。 もちろんそういう話がなくても、とても惹かれた作品だ(上記の水墨画みたいな写真ね)。 自分でも目指す質感ではあるので、本歌取りという意味もある(ラオスまで行かないとだめかなwww) そういう意味で、今回とても刺激を受けた写真展だった。
![メコンを渡る風](http://blacklizard3.sakura.ne.jp/wp/wp-content/uploads/2016/12/BO5A4498.jpg)
写真展は
![つつじヶ丘駅](http://blacklizard3.sakura.ne.jp/wp/wp-content/uploads/2016/12/BO5A4255.jpg)