9月から登録の始まった(事前登録は以前から始まったけども)マイナポイントの登録が低調という。
政府は4千万人の利用を見込むが、事前申請できる7月から、事業開始直前(8月30日)までに申し込んだのは376万人と、目標の1割に満たないという。
ただこの数字には裏があり、直近になってマイナンバーカードを申し込んでも、場所によっては数ヶ月待ちという場合もあるそうだ。
申込んだ人数はもっと多いのだろうけども、カードが届いていないのが実際のところのようだ。
マイナンバーカードを使ってクレジットカードやキャッシュレス決済を紐付けることで、最大で5000ポイント(25%)のポイントが貰えるというもの。
5000ポイントの上限があるとはいえ、25%の還元率は悪いくはない。
上記のように実際に申し込んだ人数は不明なものの、二の足を踏ませるのはやはり、マイナンバーカードを申し込んだ上にキャッシュレスを紐付けるという手続きの面倒さであろう。
自分の場合は申請に必要なマイナンバーカードとカードリーダー(フェリカポート対応のスマホ、いわゆるおサイフケータイ)と必要なものが揃っていたので申し込んだけども、マイナンバーカードの時点でかなり待たされるのであれば躊躇したかもしれないことを告白しなければならない(ネタ半分でやったかもしれないけども)。
ポイントをあげるといっても実数は不明ながらも普及の進まないマイナンバーカードだが、どこぞの自治体のプレミアム商品券に行列ができたと聞くと、いわゆるポイント還元やプレミアムを貰うことへの意欲はあると思える。
その上で取りにいかないのは、やはり面倒くさいのだと思われる。
ちなみに私はedyと紐付けた。
SuicaやWAON等上乗せしている所もあるけれど、使わないものにチャージしたって仕方がない。
edyはポイントの上乗せはないけども、抽選でのポイントプレゼントをやっている。
手続きは面倒くさいといえば面倒くさい。
カードリーダーを使ってログインし、複数ある電子決済の中からedyを選んで紐付ける。
その際edyの番号を入力するのだけども、入力間違いは絶対起こると思う。
その際は問答無用でポイントが破棄されるのか、違う番号に付与されてしまうのかはよく分からない。
結局のところ、マイナンバーカードが普及しないのは使い所がないからだと思われる。
身分証は運転免許証で事足りるし、コンビニでの各種証明書の発行も未だやったことがない。
電子先進国で知られるエストニアでも、最初の数年は使えるサービスが少なく普及は進まなかったという。
IDカード取得の義務の有無もあるけども、便利になってくればやはり使うのだろう。
また、政府への信頼性も重要であろう。
桜を見る会やモリカケ問題、電通やなんちゃらサービスというトンネル会社への中抜き等、放っておけば政府はそんなことばかりをやっている。
GO TOトラベルのゴリ押しも、二階党幹事長への献金があったからだといわれている。
まずはそれら全てを透明化し、信頼を図らなければならない。
それは結局のところ、既得権益の打破という形で成されるのだろう。
政府への信頼と利便性が揃わなければ、マイナンバーカードは普及しないと思われる。
それらは地道に進めるしかないことであって、マイナポイントなんて小手先のことで普及を図ろうなんて、最もダメなことだと思う。
マイナポイントで多少普及が増えたとしても、使われなければ無意味である。