そして時は動き出す。シャッタースピードで広がる表現

 

今回はあえて被写体をブラしてみる。
そうすることで写真は動き出す。

下は館山航空基地で撮影した写真。
シャッタースピードを調整することでヘリコプターのローター(羽)の動きを出している。

ヘリコプター

f/4 1/3200秒で撮影。ローター(羽)は停まっている。

海上自衛隊

f/22 1/100秒で撮影。シャッタースピードを落とすことでローター(羽)がブレている。もう少し落としたいところだが、f/22、ISO100でこれが限界。これ以上落としたければNDフィルターを使うほかない。

下は土浦駐屯地の常陸陣太鼓の様子。
シャッタースピードを調整することで、太鼓を叩く手をブラして動きを出している。

常陸陣太鼓

f/4 1/1250秒で撮影。動きは止まって写る。これはこれで良いのだが。

常陸陣太鼓

f/16 1/50秒で撮影。シャッタースピードを遅くすることで、太鼓を叩く手をブラして躍動感を出している。

ここで難しいのは、ブラしたいもの意外をブラしてはいけないということだ。
全部ブレてしまっては単なるブレブレ写真になってしまう(それはそれで絵になる場合もあるけれど)。
逆に一箇所でも止まっている所があるとけっこう絵になる。
こればかりは経験を積むしかないと思う。
自分も精進しなければ。

おまけ。
夜にスローシャッターで動いているクルマを撮ると、ヘッドライトやテールライトが軌跡のように写る。
http://www.photolibrary.jp/img119/44122_509412.html
お試しあれ。

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