やっぱりシグマはとんがってるなあ。SIGMA DP1 Merrill, SIGMA DP2 Merrill

  正直やると思っていた。 たぶんこれをやる為にあえてSD-1のセンサーサイズをAPS-Cサイズにしたのではと勘ぐっていたが、やっぱりやってきた。 車の世界でもそうだが、共通部品でまかなえる方が生産コストが安く済むのは自明の理だ。 http://www.sigma-photo.co.jp/news/120208_DPMerrill.htm シグマのFoveon X3 Merrillセンサーには他社にはない特徴を備えている。 普通のデジカメのセンサーはベイヤー式と言い、それだけでは色を取り込むことのできないモノクロセンサーである。 その為、センサー表面にカラーフィルターをモザイク状に配し色を得ている。 しかし、それでは1画素当たり一色しか取り込むことができずに、他の色は切り捨てられる。 それでは本来の色など再現できようもないので、後処理で色を補完することで写真として出力している。 この結果、偽色が生じることがある。 その為、ローパスフィルターをセンサーとレンズ間に配してそれを防いでいる。 NikonのD800/800Eのところでも書いたが、だからこそ、ローパスフィルターの有無でどれだけの違いが出るかとても興味があるのだ。 http://blacklizard3.sakura.ne.jp/wp/?p=919 変わって、シグマのFoveonセンサーは、光の波長を短い方から順に垂直方向に吸収するというシリコンの特性を活かし、カラーフィルターなしで3原色全てを取り込むことができる。 ゆえに偽色は発生しない、ゆえにローパスフィルターは必要ない。 しかし、あまりノイズには強くないなど、多少のクセがあるという。 ただ、ドンピシャではまった時の解像感は素晴らしいの一言だそうだ。 良くも悪くも使い手を選ぶのである。 コンパクト機であるSIGMA DP1 Merrill, SIGMA DP2 Merrillの他に一眼レフのSIGMA SD1 Merrillも発表された。 こちらは価格改定版とのこと。 以前より大分安くなっている。 また、以前のバージョンを買った方にはシグマ製品に代えることのできる、40万円分のポイントをくれるという。 ちゃんと消費者心理を分かっている。 http://www.sigma-photo.co.jp/news/120208_SD1Merrill.htm

1 COMMENT

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

前の記事

大きいセンサーで期待大。PowerShot G1 X

次の記事

CP+に行・・・かずに横浜中華街に行って来たぞ