今回の衆院選は、大義はないが理のある選挙。

 

選挙戦もたけなわ。
各政党が選挙活動に走り回っている。
うちの周りでも、夕方過ぎてもまだ選挙カーで街宣していて、大変だなーと思いつつも、うっせーなあとも思う。

今回の選挙、名目は消費税先延ばしの信を問う、アベノミクスの信を問うという名目であるが、世間一般の評価は大義がないである。
そりゃそうだ。
しかし理はあると思う。
政治家、いや、政治屋にしか分からない理解できないとは思うが。

消費税先延ばしの信を問うといっても、先延ばすか即上げるかという論議で政党がぶつかっているのならともかく、もう先延ばすことを決めており、他政党も先延ばしや、増税自体をなくす、若しくは減税をうたっているのだから信を問うもなにもない。
アベノミクスの信を問うといっても、良し悪しはともかくとして未だ道半ばである。
現状では物価高が先行して給料が上がらないというネガな部分が多い(アベノミクスを続ければ、今後給料が上がる見込みがあるという意味ではない。むしろ目標である2%のインフレ目標では止まらず、突き抜けてしまうと見ている)。
結局は信を問うといいつつも、アベノミクスがもたらしたネガの部分を国民にぶん投げてしまおうという目論見であろう。

ではなぜ今なのか。
日銀による金融緩和もずっと続けられるわけではなく、いずれはやめなくてはならない。
それをすれば株価は下がり、不景気のままで物価高となる、スタグフレーション状態となっているだろう。
そんな状態で選挙をすれば必ず負ける。
だから今しかなかったわけだ。

先日、ムーディーズが日本国債をAa3からA1に格下げを行った。
理由は、
1)財政赤字削減目標の達成可能性に関する不確実性の高まり
2)デフレ圧力の下での成長促進策のタイミングと有効性に関する不確実性
3)それに伴う中期的な日本国債の利回り上昇リスクの高まりと債務負担能力の低下
となっている。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN0JF1MT20141201

なんのテレビか忘れたが、画面で語っているのは消費税先送りが原因だ、としか言っていなかった。
それを見れば、消費税増税を先延ばしは悪いことだと思うかもしれなが、本当の原因はその背景であるアベノミクスへの不信感にある(上記(2番)。
結果として消費税を上げられず、財政赤字は削減できず、日本国債の利回りが上昇するリスクがあるといっているのだ。
なるほどムーディーズもバカではない。

自民党は景気回復はこの道しかないとアベノミクスを進めるが、儲かっているのは株をやっている人か、FXで円安になると読んだ人、あとは円安になると儲かる輸出企業くらいだろう。
麻生さんによれば、アベノミクスで儲かっていない企業は経営者の能力がないからだそうだが。
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-4719.html

少なくとも、アベノミクスが一般の人に利益をもたらしていないのは、GDPが2期連続でマイナスとなったことが証明している。
その前の駆け込み需要で上がっただけだ。

結局私が思うのは、景気回復に魔法の杖はない。
地道にやるしかないということだけである。
短期的ではなく、もっと長い目で見た政策、それがアベノミクスの対案である。
まあ、みなショートカットしようとするから、支持はされないだろうけども・・・。

政治家は自分の食い扶持の為に政治をやっている。
それが今回の選挙ではよくわかったと思う。
さて、私の清くない一票はどこへ入れようかwwwwww

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