全話ではないとは言え、化物語は一度見た(その時は全話放映はされなかった)。
それが東京MXで現在放送中。
写真を撮るようになって、構図を意識するようになってから化物語を見ると、そのスゴさがよく分かる。
一見無意味なような構図でさえも、登場人物の心奥を探るような、深く考えられたものだ。
それは作品に味わいを与える。
これはこういう表現にするしかないのではないかと思えるほどの、とても完成されたものだと思う。
独特の表現をする「シャフト」以外ではできなかったであろうものだ。
それは写真に通じるものである。
むしろ写真そのものといっても過言ではないと思う。
自分は風景の写真が好きだ。
自然は自然であって、それ以上でも以下でもない。
そしてそれ以上に意味は持たない。
それを人間が観測し、写真に撮ることで違う意味を与える。
そういう行為が写真撮影ではないだろうか。
化物語はそういうことがこれでもかと連続する。
故にとても癖の強いものであるが、バッチリはまればこれ以上の表現はないと思えるはずだ。
表現のことばかり書いたけども、お話としても非常に面白いものだ。
一言で言うと、怪異を題材としたコントだけれど、言葉の端々に深い洞察が光る。
日本はダジャレなどの何気ないことに深い意味を持たせている国だからこそできることだと思う。
映像表現や物語によって心を動かすことが写真撮影技術向上の、遠回りに思えて一番の近道ではないだろうか。
化物語は12月にブルーレイBOXが発売予定です。
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