響け! ユーフォニアムの空気感の表現が見事!ところで、空気感まで描写するレンズってどんなレンズ??

 

先日最終回を迎えた「響け! ユーフォニアム 」の空気感の表現が実に見事であった。
真夏の、日差しは強くて湿度の高い感じ。
コンサートホールの、強いスポットライトの当たっている感じなど、本当にその場にいるような気がした。

ユーフォニアム

強い日差しが湿気により遮蔽、散乱されているような感じが見事。

ユーフォニアム

最近では、日が差し込むところの表現として埃が舞っている効果を入れるようになったが、
それ以上にピントの合っていないところや、レンズに付着した埃まで、そこまでやるかと思った。
作画には定評のある京都アニメーション(京アニ)だが、こういうことをやってくるのだから、さすがだと唸らざるを得ない。

もう一つの空気感の例として、私が一つの境地と考えてる蟲師では、確かに背景や作画も素晴らしかったが、むしろ音によってそれをやっていたと思う。
屋内と屋外で声の響き方が違うとかだ。
方法は違えど、その場にいるかのような臨場感を高める目的としては一緒だ。
私として、ぜひそういう写真を撮りたいわけでして…。

 

 

●空気感まで写すレンズとは

よく優れたレンズの表現として、「空気感まで描写する」というものがある。
この表現がよく使われるのはカールツァイスだが、どういう意味だろうか。

もちろんいかにレンズが優れていようと音まで撮れるわけではないし、レンズに埃を付けてなんてあり得ない。
個人的には、そんな細かいところまでこだわらなくてもいいだろうと思ってしまうような価格comに集う人たちでさえも、なんだか分かったような分からないようなという感じだ。

これは個人的な見解だけども、空気感まで描写するレンズとは、解像度が高く、ヌケが良く、色乗りが良く、かつそれらのバランスが撮れたレンズであると思う。
簡単にいうなら、人の目の見た感じに撮れるということだろう。
一昔前なら良いレンズと悪いレンズの差が大きかったのだと思うが、今ではキットレンズだって相当良く、上記の3条件を満たしていると思う。
まあキットレンズの不満点は、総じてあまり明るくなく、ボケ味もいまいちな点だろう。
でも、絞って使う分には、これで十分と思えるくらいの解像度で描写してくれる。
それこそ空気感も写すほどに。
一番分かりやすいのはスマホと撮り比べてみることだろう。
今時のスマホは、画素数はもう一眼レフ顔負けになったものの、自然な質感の描写にはまだ遠い。
つまり空気感は写せていないということだ。
空気感の描写は、今やレンズだけでなくカメラ本体の力も含めて評価されるべきものだと思う。
まあ、今時の一眼や大きなセンサーを積んだコンデジは十分すぎるほどの描写をしてくれるが。
空気感を表現することと、空気感を描写するレンズの意味合いは全く別だが、空気感の表現は空気感まで写すレンズとカメラがあってのものだと思う。
空気感がありすぎて息が詰まりそうになるくらいの写真を撮りたいんだけどもなあ…。
こちらのページの下の方の写真は、コシナ製ではあるものの、Carl Zeiss Planar T* 1.4/50で撮ったもの。
空気、写っとりますか???

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