一眼レフって何倍ズーム?

  一眼レフを買おうと思った時、一番最初に引っ掛かるのが焦点距離ではないだろうか。 ほとんどの人が、いきなり一眼レフというよりは、コンパクト機からのステップアップだろうし、事実自分もそうだった。 コンパクト機にはあまり焦点距離は書いておらず、何倍ズームという表記になっていることが多い為、非常にとっつきにくいと思う。 最近発売された、キャノンの「PowerShot S100」で見てみよう。
ズームは光学5倍となっている。 ちなみにこの光学というのは、レンズを移動させることで行うズームのことで、画像劣化は無い。 一方レンズシフトによらず、画像を拡大していくだけのものをデジタルズームと呼んでいる。 デジタルズームでは画像劣化が起こる。 話を戻そう。 PowerShot S100の焦点距離は5.2-26.0mm(35mm換算:24-120mm)となっている。 35mm換算等については別に後述したいと思う。 5倍ズームというのは、望遠側の数値(26.0mm)を広角側の数値(5.2mm)で割った数値に過ぎない。 つまり、26.0÷5.2=5 というわけ。 一方一眼レフのズーム云々はレンズによる。 実際のレンズを持ち出すと、 一番出動率の高い、「EF24-105mm F4L IS USM」を例にとると。
焦点距離は24-105mmのズームレンズ(基本的に一眼レフのレンズは商品名に焦点距離が明記されている)となる。 ズームとしては、105÷24=4.375 となり、約4.4倍のズームレンズとなる。 もう一つ、「EF70-200mm F4L IS USM」では、
焦点距離は70-200mmのズームレンズとなる。 200÷70=2.857….となり、約3倍となる。 何倍ズームというのはあくまで相対的なものであり、焦点距離は絶対値となる。 この違いが若干分かりにくいと思うが、一旦焦点距離の方に慣れてしまうと、ズーム表記の方が分かりにくくなってくるはずだ。 今のところ一番ズームの大きいレンズを挙げておきたい。 「TAMRON 18-270mm F3.5-6.3 DiII VC PZD」だ。
これ一本で18mm-270mmをカバーする(APS-C機用です)。 ズームは270÷18=15 15倍のズームレンズとなる。 一本で幅広い焦点距離をカバーでき、レンズ交換ができない場合などは非常に重宝する。 ただ、写りの面では、他のあまりズームの大きくないレンズには一歩譲るといったところか。 ズームが大きいレンズが高価というわけではないところが、一眼レフのレンズの分かりにくいところであるとも思う。 高いレンズは描写を突き詰めたレンズなので高価なのである。 だから逆にズームでない単焦点レンズの方が高かったりするくらいだ。

2 COMMENTS

(@takanobu12345) (@takanobu12345)

「一眼レフにデジタルズームってない・・・」で検索されてきた。そう言われりゃそうなんだが、デジタルズームって言えば聞こえは良いけど、あれって単に画像を切り出してズームに見せかけてるだけなんだよなあ。 http://t.co/OwN83ljl #一眼レフ #カメラ

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