レンズのカタログを見ていて分かりにくいのが、手ブレ補正の説明で、絞り何段分というものだと思う。
そもそも絞りを段数で表現すること自体にあまり馴染みがない。
絞りはF値で表す。
絞り優先モードで撮ると、カチャカチャと頻繁に変えることになる。
F値が大きくなるとより多く絞られた状態(光を通る穴が小さい)となる。
それを段数で言うと、絞りが一段絞られると明るさは半分になる。
F値で言うと、絞り一段はおおよそ1.4倍刻みとなる。
F値が、F1.4 F2.0 F2.8 F4.0 F5.6 F8 F11 F16
一段刻みで書くと上記のようになる。
F値1.4を基準とすると、1段絞って2.0としたら光量は半分となり、さらに2.8まで絞ると、半分のさらに半分となり、光量は1/4、F4.0では1/8となる。
そこで手ブレ補正の絞り何段分に戻ると。
自分が普段使っているレンズでは、「EF24-105mm F4L IS USM」では絞り3段分
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「EF70-200mm F4L IS USM」では絞り4段分となっている。
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例えば200mmで見た場合、自分が使っているものは7DでAPS-Cサイズの画像素子なので、200mm×1.6で320mm相当となる。
これ以上遅くなると手ブレを起こすといわれる、焦点距離分の1は320秒となる。
そこから4段分、つまり光量が1/16になっても大丈夫ということとなる。
320÷16=20 となるので、シャッタースピードで20秒までなら手ブレをさせずに撮影可能となる。
でもこれはあくまで理論値であり、もう少しシャッタースピードを稼いでおいた方が安全と言える。
なんとなく絞りと手ブレの関係をお分かりいただけたでしょうか。