ホーム写真 うつろ舟はUFOか? 2023年3月13日 ポスト 0 シェア 10 はてブ 18 LINE 虚船(うつろ船)伝説をご存知だろうか。 いくつかバージョンがあるものの、最も有名なところでは、好事家の集まりである「兎園会」のメンバーであった南総里見八犬伝の曲亭馬琴(滝沢馬琴)が「兎園小説」にまとめた「虚舟の蛮女」であろう。 享和3年(1803年)、常陸国鹿島郡にある旗本(小笠原越中守、小笠原和泉守などとされる)の知行地の浜に、虚舟が現れた。 虚舟は鉄でできており、窓があり(ガラスが張られている?)丸っこい形をしている。 虚舟には文字のようなものがかかれている。 中には異国の女性が乗っており、箱を持っている。 ウィキペディアより。 ja.wikipedia.org 47 Users 33 Pockets虚舟 – Wikipediahttps://ja.wikipedia.org/wiki/虚舟 その後気味悪がった人たちは、また沖へ流してしまったという。 で、そんなうつろ船の展示会が茨城県の常用資料館で開催中だ。 期間は3月19日まで。 あまり期間が残っていませんので、興味のある方はお早めに。 NHK NEWS WEB 2 Users県南部の海岸に漂着のうつろ舟伝説の企画展 水戸|NHK 茨城県のニュースhttps://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20230201/1070019910.html【NHK】江戸時代にいまの茨城県南部の海岸に円盤形の舟が漂着したという伝説に関連する資料を紹介する企画展が水戸市で開かれています。円盤形の舟は、空… canon EOS R6/タムロン SP 35mm F/1.8 Di VC USD 絞り:F1.8 シャッタースピード:1/1250秒 ISO感度:100 焦点距離:35mm canon EOS R6/タムロン SP 35mm F/1.8 Di VC USD 絞り:F1.8 シャッタースピード:1/160秒 ISO感度:100 焦点距離:35mm canon EOS R6/タムロン SP 35mm F/1.8 Di VC USD 絞り:F1.8 シャッタースピード:1/160秒 ISO感度:100 焦点距離:35mm エントランスにある展示は撮って良いよというのでちょっとだけ。 ほほう、これがうつろ舟文字かあと悦に入る。 撮影禁止のコーナーには、上で紹介した兎園小説の写本等が置いてあって、ネットでは見たことがあったけども、やっぱり本物は違うなあとやはり悦に入った。 canon EOS R6/タムロン 17-35mm F/2.8-4 Di OSD 絞り:F8 シャッタースピード:8秒 ISO感度:100 焦点距離:17mm canon EOS R6/タムロン 17-35mm F/2.8-4 Di OSD 絞り:F8 シャッタースピード:8秒 ISO感度:100 焦点距離:17mm canon EOS R6/タムロン 17-35mm F/2.8-4 Di OSD 絞り:F8 シャッタースピード:1/20秒 ISO感度:800 焦点距離:17mm 神栖市にある舎利浜(しゃりはま)。 この辺りに流れ着いたのかあ。 兎園小説には実在の場所は書いてなかったものの、別の資料と伊能忠敬の地図と照らし合わせて舎利浜であることが分かったという。 うつろ船伝説と養蚕の起源とされる金色姫の話が似ているといわれている。 うつろ船が流れ着いたといわれる舎利浜の近く(近くでもないけども)に蚕霊尊を祀る星福寺(しょうふくじ)と蚕霊(さんれい)神社がある。 もともとは一緒に祀られていたけども、廃仏毀釈で別々になったという。 星福寺には滝沢馬琴も訪れているということで、この話が元になっているかもしれない。 養蚕の起源は茨城県とされ、蚕霊神社、蚕影(こかげ)神社、蚕養(こかい)神社と養蚕絡みの神社が3つある。 茨城の寺社巡りなら「茨城見聞録」 4 Pockets金色姫伝説の謎に迫る|蚕影神社・蚕霊神社(つくば市・神栖市)https://ibamemo.com/2017/04/08/kokage/茨城の金色姫伝説を紹介しています。養蚕発祥と深い関係のある伝説です。蚕影神社、蚕霊神社、それに伝説の書かれた養蚕秘録について詳しくあります。 www.ensenji.or.jpお蚕の神さま衣襲明神(馬鳴菩薩)-茨城県神栖市 星福寺 蚕霊神社-UFO?伝説も | 真…https://www.ensenji.or.jp/blog/1316/梅松山円泉寺は真言宗智山派のお寺です。武蔵野七福神(福禄寿)札所、平松の妙見様として知られています。『妙見菩薩』『平将門』に関する資料を掲載しており、Wikipediaにもリンクされています。永代供養塔・ペット供養塔・銭洗い弁天などがございます。 www.naro.affrc.go.jp神栖町蚕霊神社https://www.naro.affrc.go.jp/archive/nias/silkwave/silkmuseum/IKSanrei/sanrei.htm canon EOS R6/タムロン SP 35mm F/1.8 Di VC USD 絞り:F1.8 シャッタースピード:1/1250秒 ISO感度:100 焦点距離:35mm canon EOS R6/タムロン SP 35mm F/1.8 Di VC USD 絞り:F8 シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:100 焦点距離:35mm canon EOS R6/タムロン SP 35mm F/1.8 Di VC USD 絞り:F2.8 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:100 焦点距離:35mm 星福寺。 衣襲明神(きぬがさみょうじん)が蛮女のモデルになった? canon EOS R6/タムロン SP 35mm F/1.8 Di VC USD 絞り:F8 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:100 焦点距離:35mm canon EOS R6/タムロン SP 35mm F/1.8 Di VC USD 絞り:F1.8 シャッタースピード:1/8000秒 ISO感度:100 焦点距離:35mm canon EOS R6/タムロン SP 35mm F/1.8 Di VC USD 絞り:F1.8 シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:100 焦点距離:35mm canon EOS R6/タムロン SP 35mm F/1.8 Di VC USD 絞り:F1.8 シャッタースピード:1/1250秒 ISO感度:100 焦点距離:35mm canon EOS R6/タムロン SP 35mm F/1.8 Di VC USD 絞り:F1.8 シャッタースピード:1/320秒 ISO感度:100 焦点距離:35mm 星福寺の近くにある蚕霊神社。 小さな神社なのだけども、境内の森が鬱蒼として妙な迫力がある。 当時海外からの漂着物もけっこうあったのかもしれない。 恐らく滝沢馬琴は、金色姫と「その辺りの話とごっちゃにして創作したのではないだろうか。 ただ、兎園小説やうつろ船のオブジェにもあった変な文字(△に小さい○が付いてるような文字等)の出どころはどこなのか。 それも創作なのか。 舟ではないものの似たような話で、駿府城に「ぬっぺふほふ(のっぺらぼう)」が現れたという話がある。 文化時代の随筆『一宵話』に、ぬっぺふほふに似たものが現れた話がある。 1609年(慶長14年)、駿府城の中庭に、肉塊のような者が現れた。形は小児のようで、手はあるが指はなく、肉人とでもいうべきものだった。警戒の厳しい城内に入り込む者は妖怪の類であろうと思われたが、捕まえようにもすばやく動いて捕まえられない。当時の駿府城に住んでいた徳川家康が、その者を外へ追い出すよう命じたため、家来たちは捕獲をあきらめて城から山のほうへと追い出した。 後にこの話を聞いた薬学に詳しい者は、それは中国の古書にある「封(ほう)」というもので、白沢図にも記載があり、この肉を食べれば多力を得る仙薬になったと口惜しがったという。 ja.wikipedia.org 17 Users 12 Pocketsぬっぺふほふ – Wikipediahttps://ja.wikipedia.org/wiki/ぬっぺふほふ ウィキペディアより。 また、ぬっぺふほふではないものの、やはり駿府城に四肢に指なき者が現れて追い出したという話が伝わっている。 出どころが徳川実紀(御実記)なので、確かにあったことなのだろう。 dl.ndl.go.jphttps://dl.ndl.go.jp/pid/772965/1/241https://dl.ndl.go.jp/pid/772965/1/241 ↑非常に見にくいのだけども、右上の所。 謎の文字がもたらされたのは、実はこの時らしいのである。 徳川家康は箱を受け取り、その中に謎の文字が書かれたなめし革が入っていたという。 どうする家康!? 後になって滝沢馬琴が金色姫の伝説と織り交ぜて、その関係で近くの舎利浜を選定したのではないだろうか。 舟は箱の暗示だろう。 そして何らかの意図を持って世間に出した・・・。 ちなみに、その箱は日光東照宮にあるとかないとか・・・。 信じるか信じないかは貴方次第です!!