なんたってやってることすら知らなかったのだから、どんなお店が出ているのなんて知る由もない。 全部で10台くらいが出店しており、ウコンやハチミツ、パンが売られていた。 ちょっとブラブラしていると、竹チップによる蓮根栽培を研究しておられる金坂さんが出店しておられた。
金坂さんは蓮根の栽培を、従来の肥料ではなく竹チップに替えることで、様々なメリットがあることを発見し、実践、研究されている。 以前、プロジェクト長南のギャラリーへ行った時にお会いし、その時は概要だけだったのだけども、今回は詳しく聞くことができた。
●蓮根栽培の問題点は浮草とアブラムシ
![蓮根](http://blacklizard3.sakura.ne.jp/wp/wp-content/uploads/2014/10/IMG_1612.jpg)
竹チップに変えた結果、浮草は増えず、アブラムシも付くことはあっても増えなかったという。 その理由として、肥料による窒素供給がないからではないかと。 しかし、通常では、窒素分が少ないと葉が黄色くなってしまうそうだが、それもなく、生育の遅れも目立ってはなかったそうだ。 そして、収穫においても慣行ものとそう変わりはなかったという。 そうなった理由として、竹チップを微生物が分解するか住み着くかし、窒素分を供給しているのではないかと推測されている。 この結果は、蓮根農家さんほど驚くのだそうだ。
そして重要なのは、竹チップ栽培は手がかからないのだという。 水草が増えなければ取る必要もない。 アブラムシが増えなければ防虫の必要もない。 竹チップは分解に時間がかかり、結果として遅効となって頻繁に入れる必要もない。 もういいこと尽くしなのだという。 私も一番感動したのはこの点だwwww
でも、手がかからないというのはとても大事なことだと思う。 例えば、無農薬栽培をやろうと思っても、除草や除虫に手がかかってしまってはやり切れない。 理想は高くとも、やるのが難しければ新規にやろうという人も出ては来まい。
●レンコンステーキのお味はどうか
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![蓮根](http://blacklizard3.sakura.ne.jp/wp/wp-content/uploads/2014/10/IMG_1621.jpg)
蓮根のステーキは美味しいと思ったが、初めての料理法だったのでちょっとピンと来なかった(金坂さん、すみません)。 しかし、その後に食べた蓮根の天ぷらの違いに驚いた。 蓮根の天ぷらはたまに食べるので比較ができる。 私は正直蓮根の天ぷらはそんなに好きではなかった。 なぜって、食感はサクサクして小気味いいけども、なんか味らしい味もないからだ。 それが、金坂さんの蓮根で作った天ぷらは、普通のものとはまるで別物だった。 蓮根の味には違いないのだけども、格段に味が濃く、蓮根ってこんな味だったんだ、と、スゴク驚いた。
正直な話、長南町の名物が蓮根と聞いて、あまり良いイメージは抱かなかった。 どちらかというと脇役であり、主役は張れないと思っていたからだ(脇役も大事であることは重々承知しているけども)。 でも、これなら文句なく主役を張れると思う。 これでこそ、名物だと胸を張れるのではないかと思う。 今後の展開として、有名料亭やマルシェへ持っていくことで知名度の拡大と拡散を図っていくという。
●イノシシ対策としての竹チップ
![蓮根](http://blacklizard3.sakura.ne.jp/wp/wp-content/uploads/2014/10/IMG_1613.jpg)
それだけでなく、林業と協業することでお金が回るようになり、好循環が生まれる。 好循環が生まれれば新規就農等で人も入ってくるようになる。 結果として、長南町が直面しているイノシシ被害と過疎を解決できる可能性があるという。
![蓮根](http://blacklizard3.sakura.ne.jp/wp/wp-content/uploads/2014/10/IMG_1611.jpg)
![蓮根](http://blacklizard3.sakura.ne.jp/wp/wp-content/uploads/2014/10/IMG_1610.jpg)
![軽トラ市](http://blacklizard3.sakura.ne.jp/wp/wp-content/uploads/2014/10/IMG_1618.jpg)
![軽トラ市](http://blacklizard3.sakura.ne.jp/wp/wp-content/uploads/2014/10/IMG_1620.jpg)