まだ溝はけっこう残っていたものの、ミライースのタイヤを交換した。
なぜかというと、最近母親がバイクの免許を返納したので足をやっている。
一人の時は気にならなかったのだけども、人が一人増えると乗り心地がスゴく悪い。
もう一人増えるとさらに悪化する。
特に後ろがヒドイ。
まるでノーサス(ノーサスペンション)じゃないかと思うほど、段差とかでダンッ!と来る。
うねりに対してはちゃんと足が動いて追従している感があるので、早い入力についてはダンパー(ショックアブソーバー)突っ張るような印象だ。
以前書いたように私は空気圧を高めに設定している。
それを規定値(2.8キロ→2.6キロ)まで下げるも、多少ショックの角はまるくなったかな?くらいの印象でそれほど変わらない。
まあ空気圧は10%も変わっていないのだからそうだろう。
もともと規定値の2.6キロが高いとも思うけども、それ以上下げると確かに乗り心地は柔らかくなっても害が出てくるだろうからそれはやりたくない。
こりゃダメだというわけでタイヤを変えることにした。
問題はどのタイヤとするかだ。
候補は3つ。
1. ブリジストン・レグノ
2. ヨコハマ・アドバンデシベル
3. ダンロップ・ルマン
どれも乗り心地重視のコンフォートタイヤだ。
そして、標準装備のタイヤよりもお高い。
今回は、ヨコハマ・アドバンデシベルをチョイスした。
理由はたまたま。
正直上の3つであればどれでも良かった。

canon EOS R6/ キャノン RF24mm F1.8 MACRO IS STM
絞り:F1.8 シャッタースピード:1/15秒 ISO感度:100 焦点距離:24mm
アドバンデシベルに乗り換えてすぐに分かるのはロードノイズの低さだ。
スゲー静か。
大した遮音なんてやってないであろうミライースでさえこれだけ静かなのだから、高級車にこれ履かせたらほとんど無音になるのではないか。
一方ロードノイズが静かになった分、ボコンボコンというドラミングノイズが目立つようになった。
ダンロップのようにタイヤの中にスポンジを仕込めれば良くなるのだろうけども、特許とか大人の事情でできないのだろう。
ピレリやミシュランとか、海外メーカーでは使っているところあるのだけども。
さて、肝心の乗り心地についてだ。
第一印象は、コツコツとした細かいショックを伝えてくるし意外に硬いかな?というものだった。
大入力に関しては、足回りを変えた訳ではないので基本的には同じではあるものの、伝えてくるショック自体は間にゴムを2.3枚挟んだかのように確実に角が丸くなっている。
ダンッ!がタンッとなるような感じでけっこう変わる
大入力はそれなりのショックを伝えてくるものの、小さな段差をタンッタンッと越えていくのは気持ちがいい。
なかなかよろしい。
でも、サイドウォールがたわんでいなしてくれている感じはあまりないのだけども、どうやっているのだろうか。
今の車で試したわけではないけども、サイドウォールのいなし感については以前試したダンロップ・ルマンの方が良かったように思う。
また、カーブ時にハンドルが軽いことに気が付く。
タイヤをねじっている感じがなく、素直に動く感じだ。
ロール(左右の傾き)も少なく、グラつく感じが全くしない。
ブレーキングも優秀だ。
ロールを抑えられていたように、ピッチ(前後の傾き)も抑えられているようでノーズダイブ(つんのめり)が少なく、大げさに書くと車体が路面に吸い付いたように止まる。
普通の走行時もロールやピッチが抑えられて、揺れが少ないいわゆるフラットな状態に近づく。
それも無理やり抑えている感じは皆無で、非常に素直にそれらの動きを抑制してくれているからとても快適だ。
乗り心地と操縦安定性は相反する項目だ。
乗り心地を向上させようと柔らかくすれば、操縦安定性は悪化する。
逆もまた然り。
ここをいかに両立させるかが難しいところなのだけども、さすがお高いタイヤだけあって見事に両立させている。
個人的にはもう少し柔らかい方が良いのかなとも思うけども、お見事です。
確実に車が一段高級になります!
ホームページはすごくアッサリしていてあまりうたってないのだけどもねwww
ミライースの重量変化よって乗り心地が変わるのは、車体自体の重量が軽すぎるからだと思う。
人が一人乗る乗らないでの重量変化率が大きいから、そこに対応できてないのだと思う。
これがお高い車だったら電子制御の足回りで対応できちゃうのだろうけども、当然安車にそんな装備は付けられない。
つまり、ダイハツの意向としてはそういうものだとして割り切れ!だと思う。
それが嫌なら高い車買えということだ。
それでも、これだけ軽く(トータルで650kgくらいしかない)作ることに私は賛同する。
ミライースのカラッとした爽やかさはこの割り切りゆえだと思う。
一人乗りを想定しているのは確かなようだ。
ミライースのところはサンプルで読めます(スマホの場合はPCモードでどうぞ)。
私は信号待ちで隣の車のタイヤを見ることがけっこうある。
すると、サイドウォールまで削れているタイヤをけっこう見かける。
カーブでタイヤがよじれた際にサイドウォールまで接地して削れてしまうのだけども、空気圧が低下してくるとより顕著となる。
どこかの統計で、道行く車の4割は空気圧不足らしいのでそういう車が多いのもうなずける。
また、そういう状態だとタイヤの両サイドで支える状態なのでショルダー減り(タイヤ接地面の両サイド)を招く。
ショルダー部が強く当たっている状態なので寿命が縮まるのは言わずもがな、ちゃんと性能も発揮できない。
特に中央部分に水を抱え込むので雨に弱くなる。
レグノのページに、新しいものは上からグッと押された時に中央が浮かないという動画があった。
どこでだか忘れたけども、新しいレグノにしたら雨の日のスプラッシュ音(水の跳ね上げ音)が低くなったというレビューがあったのは、これで中央の抱え込む水が少なくなったからだろう。
またこのタイヤの中央が浮く現象は、タイヤに対してホイールが細いと起こりやすい
フェンダーからはみ出すと道交法違反になるので、車の設計上どこかにしわ寄せをするとすればタイヤとホイールになる。
大径のホイールのしわ寄せがタイヤの厚みにいっているように、横方法でも細いホイールにいっているのだろう。
解決するには、タイヤを細くするか、ホイールを太くするか、空気圧を高めるかだ。
タイヤはまずそんなサイズはない。
ホイールはなくはないけども、インセットも考慮してはみ出ないようにしたり車体に当たってハンドルが切れないとか出てくるので面倒くさい。
手っ取り早く解決するのは空気圧を上げる方法だ。
ただ、上げすぎると中央が減るのと、何より乗り心地が悪くなる(硬くなる)ので、ちょうどいいところを見極める必要があるので、これはこれで面倒くさい。
なんというか、タイヤって不遇だな・・・。

canon EOS R6/ キャノン RF24mm F1.8 MACRO IS STM
絞り:F1.8 シャッタースピード:1/15秒 ISO感度:100 焦点距離:24mm
155という狭いタイヤにストレート溝が4本刻まれ、排水性は良さそうだ。
上記の通り、ちゃんと接地してこそなのだけども、
一方でブロック一つ一つは小さくなるので、これで剛性を出すのは設計の妙だろう。

canon EOS R6/ キャノン RF24mm F1.8 MACRO IS STM
絞り:F1.8 シャッタースピード:1/640秒 ISO感度:100 焦点距離:24mm
E+は電気自動車対応の印。
重くてパワーのある電気自動車はタイヤが猛烈に減るという。
軽くてパワーのないミライースだとどうなるのだろうか?
アドバンデシベル、いいタイヤです。
ただ、ミライースのタイヤは14インチなので高いといってもたかが知れているけども、最近の18インチ19インチという大きなタイヤだと、一体いくらになっちゃうのでしょうね。


