コンパクトデジタルカメラがボケを表現し辛い理由

  一眼レフを使うメリットとして、被写体を際立たせるボケをコントロールできる点が挙げられる。 ボケとは、焦点を合わせた所以外がぼやけていることを言う。 ちなみに英語でもボケ(Bokeh)という。 コンパクトのカメラがボケを得にくい理由はレンズと特性による。 ボカす為には以下の条件が挙げられる。 ・焦点距離の長いレンズを使う(長い方がボケる) ・被写体に近づく ・絞りを開く コンパクト機は非常に小さい画像素子(CCDやCMOSなどの画像センサー)を使用している。 先に書いたフルサイズとAPS-Cの関係がもっと極端になった状態と考えてもらって良い。 http://blacklizard3.sakura.ne.jp/wp/?p=699 つまり、このような小さい画像素子に対して普通のレンズを使うと、ものすごい望遠レンズになってしまうわけだ。 最近出たPowerShot S100を例とすると、焦点距離の所で、 5.2(W)-26.0mm(T) [24(W)-120mm(T)] とある。 レンズに対して約4.6倍して35mm換算の焦点距離が得られている。 自分が普段使っている「EF24-105mm F4L IS USM」を例とすると(使えないけど)、110mm-483mmの超望遠レンズとなってしまう。
コンパクトデジタルカメラに使われているレンズは、画像素子が小さい為にものすごい広角レンズとなる。 レンズは焦点距離が長い方がボケるから、焦点距離が短い広角レンズはボケにくい。 その為、コンパクトデジタルカメラでボケを得るには、絞りを開放にしてマクロモードにし、思いっきり被写体に寄るしかない。 コンパクトデジタルカメラでボケを使った表現をしたいと思う方はお試しあれ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

前の記事

Nikonの新しいフラッグシップモデル、D4が発表されました

次の記事

ボケを生かすにはAPS-Cよりフルサイズの方がなぜ有利?