さて、こども祭りでまったりした後、お隣の郷土資料館で開催中の長南袖凧展へ行った。
こども祭りについてはこちらをどうぞ。
http://blacklizard3.sakura.ne.jp/wp/?p=2711
江戸時代後期(享和年間・1801~1804)から作成され、別名「長南とんび」とも言われ、全国に類のない独特の形で知られています。
この「袖凧」は、江戸の「角凧」が源流ですが、この地方の凧師(本業は経師屋)が、職人の着る印半纏の形から、また、漁師が大漁のときに着る万祝(まいわい)着からヒントを得たとも言われ、これらを後ろから眺めたような格好をしています。
図柄は、家紋を描いた「紋凧」、名前を書いた「字凧」、このほか「絵凧」として「日の出の鶴」や「鯉に金太郎」などが好まれています。
長南袖凧保存会のホームページより。
http://www.chonanshokou.com/meisyo/sodedako/sodedakohozonnkai.htm
非常に鮮やかに縁起物の絵が書かれており、日本人ならばお正月を想像するのではないだろうか。
ただ、個人的にはやっこ凧との差がよく分からないのだけれども、下半身がないのが袖凧ということなのだろうか。
袖凧に紛れてこんな古い看板も展示されている(普段はこういうのが展示されている)。
味があって実にいい!
各小学校で袖凧作り体験が行われたようだ(長南町には小学校が4つある)。
個人的に気に入ったのがこの2点。
凧に蛸www
立ち入り禁止はそれだけでもデザインとしていいと思う。
ちなみに西小は私の母校だ。
過疎による少子化で統廃合されてしまうと聞いている。
母校の高校は既に統廃合されて別の学校になってしまったし、時代のながれとはいえ、出身校がなくなるのはちょっと寂しい気もする。
何をするには安近短、安くて早くて大量生産が当たり前になってしまうと、遅くて高い伝統工芸は廃れる一方となってしまう。
みんなそんなに高いものは買えないし、余裕もないのだから仕方がない。
そういう時こそお金持ちの出番なのだが、金儲けに忙しいのかはたまた金儲けにしか興味がないのか、伝統文化を守ろうという方向にはあまり向かわない。
金にしか興味がないからこそ、金を持っていても品格が伴わない人が多いのだけれども、ぜひともそういう人たちには文化の担い手になって欲しいと思う(というか、私が金持ちになったらそうなりたいといった方が正しいのかもしれない)。
食は三代(食を解し、選ぶ力をつけるには三代かかる)というくらいだから一朝一夕には難しいのだろうけども。
長南袖凧展は6月1日まで開催しております。