京都市が携行缶へのガソリン販売の規制強化。それで事件事故は防げるのか?

 

京都アニメーションでの放火事件を受け、京都市がガソリン販売の規制強化を検討することが24日、分かった。ガソリンスタンドで購入希望者の身元や使用目的の確認を徹底することを求め、条例化も含めて検討するという。
中略
ガソリン販売については、大阪市消防局も19日、市内のガソリンスタンド事業所に対して、免許証による購入者の住所、氏名の確認を呼びかけるなど規制を強めている。
産経新聞より。

 

でも、ですよ。
例えば身分を明かし使用目的を確認した上であっても、それを偽っていたら防ぎようがないのではないだろうか。
身分証が本物かどうか、使用目的が本当かどうかの裏取りができない。
放火に使うとバカ正直に買って行く人はいまい。
現に青葉容疑者も発電機に使うといって購入しているし、身分証を確認していたところで防げなかったと思われる。
事件後、容疑者や購入場所の特定が少し早まるだけに過ぎないように思える。
悪意を持って購入されたら対処のしようがないと思う。

 

ではどうするか。
とりあえずは限られた人にしか扱えないようにすべきではないだろうか。
携行缶の所有、使用は許可制とし、事前に届けなければいけないとか。
許可された人しか使用できず、貸すのはNGとする。
許可は最低でも危険物取扱者丙種の保持者とする。

 

上記の対策は、まったくのど素人が携行缶を扱うことを回避する目的もある。
こちらでちらっと書いたけども、2013年の福知山花火大会の露店爆発事故は、ちゃんとした知識があれば防げたものだろう。

 

となると、車のガソリンも危ないのではないか?
携行缶と車の違いは、携行缶は大気に開放されるが、車は基本的に密閉状態で使用される違いがある。
ガソリンは液体のままでは燃えず、気化してガソリンの蒸気と空気の比率が一定の範囲内になければ燃えない。

 

例えば車両火災でも、タンクやラインが熱による圧力上昇や事故による破損等で燃料が漏れ出さなければ燃えない。
車で一番危険なのは、大気に開放状態となる給油時となる。

 

というわけで、携行缶への給油時に店員さんにやってもらうという決まり事も相当にザルだったわけだけども、身分や使用目的を明確にしたところで事故や事件は防げないと思う理由です。

 

追伸。
京都アニメーションが支援金の預かり口座を開設した。
被害に遭われた方のケアや再建に使われるという。

 

私も微力ながら、協力させていただきました。
京都アメーションにお金を振り込むなんて初めてなので、不謹慎だとは思いますが「カ)キヨウトアニメーシヨン」 と表示された時はちょっとドキドキしました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です