緊急事態宣言延長へ。このままズルズル延長か?

  4日、政府は5月31日まで緊急事態宣言の延長を決定した。   まあ、そうなるだろうとは思っていたけども、既に他国では自粛を解除している国もあるだけに、日本経済の先行きが心配である。   専門家の弁では感染者数は減っているとのことだが、移動平均線で見ると、減少傾向が横ばいになっている。   というか、PCR検査数が少なすぎて、これで全体像を憶測するのは参考にならないどころか危険だと思う。 神戸市立医療センター中央市民病院や神戸大などの研究グループによる抗体検査の結果では、3.3%の陽性率となり、これを神戸市の人口(151万8870人)に当てはめると、5万123人の陽性者がいる推計となるという。 報告されたた神戸市の感染者数(69人)と比べ、506~1013倍の推計値となるとのこと。   これは私の私見、肌感覚なのだけども、確かに欧米と比べると死亡者数は少ないと思う。 仮にコロナウィルスではないと診断されてもも、周囲でバタバタ人が亡くなるような状況にはなっていないことから、死亡者数はそれほどではないと思われる。 でも、だから感染者数が少ないかというとそうではないと思う。 満員電車で通勤し、パチンコ屋さんや役所の窓口等で行列を作り、休日には観光地や公園で密集する。 これで感染しないわけがない。 マスクや消毒液で対策をしているといっても限界はある。   結論として、日本は感染状況は欧米とそう変わりはないけども、なぜか死亡率、重症化率が低いのではないだろうか。 それが何かは今の所わからないが、現時点では8割の人が軽症か無症状であることがわかっている。 高齢者や持病がある人が重症になりやすいことがわかっているけども、一方そうでない人が亡くなる例も報告されている。 何がきっかけで、何の違いがあってそうなるのかはいずれわかるのだろうけども(BCGをやってた等)、日本人は無症状か軽症で済み易いのではないだろうか。   上で日本はと書いたけども、欧米と比べてアジアは致死率がかなり低い。   中国が比較的高くなっているけども、武漢は高いが他はそうでもない。   日本ではPCR検査数を絞ってきたので、今から検査数を増やしての実態把握は意味がないのかもしれない。 でも、それならそうで、症状がなくても既に感染している前提で行動しなければならない。 休業する店舗には休業補償を出して倒産を回避し、個人にも給付を行い安心して引き籠もれるようにしなければならない。 一人10万円ではとても足りないが、それをやらずして封じ込めはできまい。   またはスウェーデン方式で集団免疫獲得の為に自粛はやめるか。 ただ、ワクチンも治療薬もない段階でそれをやるのはかなり分の悪い賭けである。 死んだらしゃーないと国民が納得すればいいけども、相当リスクの高いものとなる。   日本の場合は中間を採用したといえば聞こえはいいけども、結局のところどっち付かずの中途半端になってしまっている。 ズルズルと自粛が長引く最悪手である。 クラスター潰しは、感染経路不明が出てきた時点で手遅れになっているのである。 それを認識せずに続けた結果がこれだ。 日本の死亡者数が欧米に比べて少ないのは、感染者が少ないのではなく運が良かったからだ。   福島第一原発の事故の影響が比較的軽く済んだのも、対策が効いたのではなく運が良かったからだ。 下手をすれば、東日本は壊滅していたかもしれない。 運任せでなんとかなっている日本の将来が不安だ。   ユダヤ教の聖典タルムードには「奇跡を願ってもよい しかし奇跡に頼ってはいけない」とあるという。 結果として奇跡頼みになっている日本は果たして大丈夫だろうか。

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