避難勧告が出ててもなかなか避難ができない

 

10月25日、日本からは離れていたものの太平洋側を北上した台風21号の影響で、千葉県や福島県で大雨が降った。
千葉県の市原市では25日の昼過ぎまでに219.5ミリを記録。
これは10月1ヶ月分の雨量を上回るもので、それがわずか半日で降ったことになる。
被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。

 

というか、私も被害を被った側なのだけども、幸い家の方はなんとか大丈夫だった。
でも、ニュースに出た長柄町や茂原市に近い方は水没し、友達の家は床下浸水だったという。

 

浸水はしなかったまでも、家は水のハケが悪いのでそれを人力でハクのが大変だった。
こんなことはいいたくないのだけども、こんなことは初めてだった。
被害に遭われた方は皆口々にこんなことは初めてだったというが、正直心のどこかでそんなわけねーだろ、と思っていた。
でも、本当に初めてだった。
ヤバいと思った。

 

そんな中、私が住む地域にも避難勧告が発令された。
なぜか岐阜市のHPから引用すると、

 

警戒レベル4【避難勧告】
安全のため、早めの避難をうながす時に出されます。
拘束力はありませんが、必要に応じて早めの避難をして下さい。

 

とある。

 

避難勧告の上に避難指示があり、勧告ではまだ余裕があるとはいえるのだけども、避難指示まできてしまったら既に身動きが取れない状況にあるかもしれない。
本来避難勧告の段階で避難しておくのが望ましいのだと思う。
でも、家放ってなかなか避難できないよな、というのが、実際食らってみての実感だ。
日常生活の全てを放り出して非日常に身を置く判断というのは、なかなか勇気の要る行動だと思う。
というより、普段から放り出しても大丈夫なように準備しておかなくてはならないのだろう。
避難は日常生活にあるうちから始めっているのだろう。
戦争は経験してはいないけども、まるで戦時中みたいだなと思った。

星空
ISO3200 30秒 F3.5 焦点距離16mm ソフトフィルター使用

星空
ISO3200 8秒 F1.8 焦点距離56mm ソフトフィルター使用
大雨が上がった夜、真冬でもこれだけ見える日は少ないだろうと思うくらい、きれいな星空が広がっていた。
大雨が大気の汚れを流したのと、いつもは明るい茂原市の一部で停電していたからかもしれない。
自然というのはなんとも皮肉なものだなと感じた夜だった。
本当は、太平洋沿岸のもっと条件の良い所へ移動したかったのだけども、どこが冠水しているか分からないのでそれはやめた。

朝焼け
ISO200 1/30秒 F1.8 焦点距離56mm
朝は朝で、地球照の残る三日月と朝焼けがとてもきれいだった。
本当に皮肉なものだ。

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