GO TOトラベルキャンペーンは見切り発車の上に盲運転

  最初にお断りしておくけども、盲(めくら)が差別用語に当たることは承知している。 目隠し運転とすると意図的にやっているような印象を与え、重要でないような感じを受けるのであえて盲という言葉を使っております。   先日ツイッターで、GO TOトラベルキャンペーンで税金使って旅行できてメシウマ(そこまではいっていなかったかな?)みたいな書き込みを見た。 税金で補助してもらって旅行を楽しめるのだ。 これほど素晴らしいことはない。 ただ、私はGO TOトラベルキャンペーンを現時点では使わないことにした。 使って旅行しないという意味ではなく、旅行自体をしないということである。 理由は、GO TOトラベルキャンペーンが、見切り発車の上に盲運転である。   ・見切り発車 これは多くの人も同じ意見だと思うが、前倒しで始まった7月22日時点で、東京の新型コロナウィルスの感染者が連日200~300人と増加傾向にあった。 収束傾向であるならともかく、誰がどう見ても増加傾向であるのに旅行の推奨は見切り発車と言わざるを得ない。 ただ、上記のことは正確ではない。 日本はPCR検査の数が少なく、7月22時点でもそうだが、現時点においても全体像が把握できていない。 PCR検査において陽性であることが発覚する人は増えてはいたものの、感染者が増えているのか減っているのか分かっていない。   また、GO TOトラベルキャンペーンを始める理由として、重傷者が少ないことが挙げられた。 重症とはICUに入り人工呼吸が必要なことを言う。 まあ、生死の境を彷徨うような状況といって差し支えないだろう。 それ以外は中等、軽症に分類される。 東京都の現時点での入院、宿泊療養、自宅療養、入院療養待機の人数は3000人強となっている。 これを多いと見るか少ないと見るか、結局は個人の判断になってしまうが。 ただ、結局のところなぜ重傷者が少ないのか分かっておらず(医療従事者の方々の対処法が向上したというのもあるとは思う)、結局はいわゆるファクターX頼みとなっている。  
  ・盲運転 これは上記の検査数が少ないとも共通するのだけども、結局自分も含め、誰が感染しているか分からない。 だから、全員が全員に対して予防措置を取らなければならない。   スイスチーズ理論というものがある。 スイスチーズとはエメンタールチーズのような気泡の跡(眼)があるチーズのことで、それを事故発生の対策(障壁)に見立てている。↓こんなチーズね。  
 

  ご覧の通りスイスチーズには穴が穴が空いている。 つまり、障壁をすり抜けるしまう事象があることになる。 それを見越し、複数の対策を立てることで障壁を抜けてくるものを防御し、事故発生を防ぐという考え方となる。   感染者が他の人に感染させることを事故としよう。 その場合の障壁は、1.移動の制限 2.PCR検査、隔離 3.マスクや消毒による予防、と大雑把にこんなところだろうか。 本来であればそれら3つが機能し、ほとんどの場合は防げると思われる。 しかし日本の場合、1.2がなくていきなり3の予防となっている(GO TOトラベルでむしろ移動を拡大しようとしている)。 素人の予防で100%防げると思います? 私はそうは思いません!!   私はうつされるのも嫌だけども、うつすのも嫌である。 恐らく自分がうつしたと認識はしないだろうけども、お年寄りにうつして致命傷になったとなっては目覚が悪いことこの上ない。 もちろんゼロリスクなんてあり得ないのは重々承知してはいるけども、日本の場合はあまりに無策に過ぎる。   上記の理由から、私は旅行はしないと決めた。 行くとしても、近場でかつ確実に少人数になるような状況においてのみだろう。 日本は現状旅行できる環境にはない、というのが私の結論であります。

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