今回の、フォロー、リツイートで100万円を100人、総額1億円プレゼントキャンペーンのやり方を見て、やはり前澤社長はやり手だと思った。
正直あまり上品なやり方とは思えないけども、リツイート数は世界記録を更新し、大衆の耳目を集める方法としては非常に効果的であった。
この件を所得の再配分と見た方もおられたが、恐らく前澤さん本人はそんなことは思っていないだろう。
テレビCM等に数億円(下手をすれば数十億円)を使うより、1億円でこれだけの宣伝効果があり、費用対効果としてこちらの方が有効であるからやったのだと思う。
批判も含めて全て計算の上であったのだろう。
ただ、ツイッター社としてはおもしろくないだろう。
ツイッターには、お金を払ってツイートを広めてもらうプロモーションというものがある。
前澤さんはそれを自前でやってしまったのだから、ツイッター社としては一銭にもならない。
一応ツイッターの規約違反にはならないようだけども、複数アカウントによる応募はダメと明記しなかったことは引っかかるかもしれないという(アカウントをいっぱい作って応募すれば確率上がるんじゃね?ということは私も考えた)。
この辺りは、ツイッター社の胸三寸といったところか。
●現金を配る行為は所得の再配分か?
「所得の再分配」とは、ごく簡単に言えば、大企業や高額所得者など所得の大きいところにはより多く税負担してもらい、それを社会保障給付などの形で渡すことで、所得の低い人も生活できるようにすることです。
しんぶん赤旗のHPより引用。
この機能は本来政府が担うものだけども、それを個人がやっても所得の再配分になるのではないか?
私はなると思う。
ただし、今回の場合に当てはめると、これは言わば懸賞であって再配分ではない。
誰に払われるか分からず(中には高所得の人もいるだろう。前澤さんよりお金持ちはあんまりいないだろうけども)、アクセスできる人が限られる(これを書いている時点でのリツイート数は500数十万リツイートだから、日本の人口の20分の1以下だ)。
生活保護の人がパソコンやスマホを持っていると贅沢だと叩いておいて、そういう方を差し置いてこれで所得の再配分とはあまりにも乱暴だ。
所得の問題に関わらず、スマホやパソコンを持っておらずに情報にアクセスできない人もいる。
これを所得の再配分とするならば、再配分をするか否かはお金持ちの気まぐれ次第であり、庶民はいつ来るか分からない取り分を口を開けて待っている形となる。
前澤さんの行動を持ってこれぞ再配分とツイートしておられる方もいたが、そういう風潮を作りたいのではないかと邪推したくらいだ。
もしかしたら政治家の中にこそ、所得の再配分は高所得者から施しと思っている輩がいるのかもしれない。
再配分はお金持ちの道楽なのだから、消費税を上げて社会保障を削っても問題ないと思わせたいのかもしれない。
実際庶民への締め付けは増すばかりで、所得の再分配を実感することはあまりないだろう。
そのような閉塞感も、今回の騒ぎに拍車をかけたのだろう。
お金持ちは自分の力だけでお金持ちになったのではない。
多くの労働者あって初めてお金持ちになれているのだ。
こんなことをするくらいならば、自分の所の非正規雇用の方たちに配れば良い。
宣伝であると分かっていても、品がないと思うのはそういうことである。
ちなみに私はどうしたか。
ちゃんとリツイートしましとも!!
でも、フォロー数が上限に張り付いていて新規にフォローできないので、そもそも選外でございます。
ちょっとずつ片思いの方(こちらから一方的にフォローしている方)を外していっているのだけども、一向にフォローできるようにならない。
そのせいでピーエーワークスショップさんに迷惑をかけたのだけども、全然改善しておりませぬ・・・。