ヒダリアシブレーキノススメ

 

先日、モータージャーナリストの下野康史さんが左足ブレーキについて書かれていた。

 

私もブレーキは左足で踏んでいる。
左足ブレーキをやるようになったのはラリーをやるようになってから・・・なんてことはなく、AT(オートマチックトランスミッション)車に乗るようになってからだが、どこでそれを覚えたのかは、恐らく変態製造雑誌のNAVIのどこかで読んだからだと思う。
それが下野さんの書かれたものかは忘れてしまったけども、確かそんなところではなかっただろうか。

 

左足ブレーキのメリットとしては、
1、踏み間違いがなくなる。
人は危険を感じると足を突っ張るようにできているとどこかで読んだ記憶があるけども、仮にアクセルペダルとブレーキペダルの両方を踏み込んだとしても、電子制御でブレーキが優先される。
そういう制御が入っていなくても、大概の車は減速方向の方が強力にできているので、アクセルだけを踏み込むより上等な結果になるのは確かである。

 

2、空走時間の低減
下野さんも書かれているが、危険だと思われる所を走行する時にはブレーキをスタンバっておける。
コンディションにもよるけども、人が危険を認知してからアクセルペダルからブレーキペダルに踏み変えて踏み込み、実際ブレーキが効き始めるまでの時間(空走距離)は1秒程度とされている。

 

危険を認知してから行動に起こす時間は変えられないけども、踏み変える時間はゼロにできるので、恐らく空走距離は半分程度にはできるのではないだろうか。
ただしこれは左足をブレーキペダルにスタンバっておいた時であり、フットレストに降ろしていた場合は踏み変えと同等、もしくはそれ以上かかると思われる。

左足ブレーキ
普段はこんなふうに降ろしておく。

左足ブレーキ
渋滞の横や狭い住宅街のような、飛び出しが予想される場合にはこうやって左足をブレーキペダルにスタンバっておく。
余談だけども、石田純一さんのように普段から裸足なわけではありませんwww
写真を撮るのに面倒くさかっただけですww

 

左足ブレーキのデメリットとしては、

1、慣れが必要。
スムーズに減速し、止まる寸前でブレーキを抜いてカックンとならないようにできるまでにはある程度の練習が必要となる。
少し練習すればできるようになるけども、最初はブレーキが強すぎてガックンとなってしまうので、一人かつ、前後に他車がいない状態での練習をオススメする。

 

2、パニックブレーキで右足が出る。
ほとんどの人は教習所で教わった通り右足でブレーキを踏んでいるだろうから、危険を感じた時に右足をブレーキペダルに踏み変えて踏み込むはずだ。
パニックブレーキ時に左足が出るようになるまでにはさらなる反復練習が必要となる。
これがどのくらいでできるようになるかは正直分からない。
とりあえず、私がイノシシとぶつかった時にはちゃんと左足でブレーキペダルを踏み込めた。

 

3、ブレーキペダルを目いっぱいに踏み込み難い
これは左足ブレーキに限ったことではないのだけども、パニックブレーキ時に思いっきりブレーキペダルを踏み込めない人は意外に多いのだという。
壊れそうとか、ABS(アンチロックブレーキシステム)が作動している時にブレーキペダルがガタガタして怖い等々理由はあるようだけども、要はやっていないからだ。
一人で練習はできるけども、理想としてはJAFや自動車メーカーの主催しているドライビングスクールに行くことだ。
ここで気持ち悪くなるくらいやらせてもらうと良いww

 

結論として、左足ブレーキのデメリット練習で解決できるものである。
できるようになった場合の安全への寄与は相当なものだと思う。
できるようになっておいて損はないと思います。

 

ただ、パーキングブレーキが足踏み式だと邪魔でやりにくい場合もあるので、そういうレイアウトは撤廃してもらいたいと思う。

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