安倍首相辞任で株価が下げたのは、マーケットは手腕を評価していたからか?

  28日の東京株式市場、日経平均株価は、安倍総理大臣が辞任する意向を固めたと伝わったことを受けて、売り注文が一気に膨らみ、一時600円以上、値下がりしました。 NHKより。
  ツイッターでは、これがマーケットが安倍首相を評価していた証左である、みたいなツイートが見られた。 本当だろうか? 私はそうは思わない。   手腕はともかくトップ不在で政治が混乱すれば、それは下げ要因になる。 また、安倍政権が進めていた日銀と年金機構(GPIF)による株の買いまくりが継続されるか不透明なので、それもまた下げ要因となる。 上記2点により株価は下げたと考えている。 決して手腕を評価してのことではない。   最近の株価は実体経済を反映していないというのは多く聞かれることであるし、もし仮に実態経済に即したものであるならば、バブル期ほどではないものの、現在の景気は絶好調でなければならない。 しかし、日本の新型コロナウィルス対策はグダグダ、ろくな補償もしないで対策を自治体や個人に丸投げし、経済はガタガタになっているのが実態だ。   株価でよく引き合いに出されるのは民主党政権は酷かったというものだ。 しかし、最近の株価で最低額、7054円を出したのは自民党、麻生政権でのことである。 なので、次期首相が麻生さんになったら株価は下がるかもしれない。   民主党の政治が良かったとは思えないけども、でも、民主党が悪かったというよりは、自民党の負の遺産を全部引き継いでしまったというのが正確だろう。 しかも、そこに東日本大震災や福島第一原発の事故が襲った。 そんな状況の中、たった3年で戻せたのならば神の手腕だぞ。   第二次安倍政権で株価が上がったのは、上にも書いたけども、日銀や年金機構による株の買い入れ(金融緩和)にある(最近アベノミクスとか全然聞かなくなっちゃったけども)。 ここ最近の公的資金の株式市場に占める割合は10%位と聞くが、それでも国がお墨付きを与えているのだから買いに行くだろう(しかも安い)。 逆にこれが売るとなったら恐らく大暴落を引き起こすだろう。 日銀の独立性が怪しくなるような買いをやっている現状で、次期首相に反発して売りますなんてことになったら、それも本当に起こるかもしれない。 今の株価はそのくらい危ういものだと思う。   しかし一方、コロナで全部吹っ飛んだとはいえ、人手不足になるくらいの失業率低下を実現したのは評価していいと思う。 増えたのは非正規雇用ばかりだという声もあるけども、コロナがなければ賃金の増加や正規への転換が進んだかもしれない。   ともかく安倍首相はお疲れさまでした。 今後は病気を治し、桜を見る会やモリカケ問題等疑惑にきちんと答えていただきたい。 逃げ得は評価を下げると思いますよ。

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